Nature ハイライト
がん:急性白血病におけるLSC17スコアの評価
Nature 540, 7633
幹細胞の特徴が広く見られることが急性骨髄性白血病の予後に影響を及ぼすことがある。今回著者たちは、17個の遺伝子による白血病幹細胞(LSC)のシグネチャースコア(LSC17スコアと命名)を明らかにし、その検証を行っている。このスコアによって、患者の幹細胞遺伝子発現プログラムの特徴と、その臨床予後に与える影響を捉えることができる。今後のさらなる検討によって、このシグネチャーをリスク評価アルゴリズムに組み込んで、急性骨髄性白血病の患者サブセットの予後をよりはっきりと明らかにできるかどうかが分かるだろう。
2016年12月15日号の Nature ハイライト
構造生物学:タンパク質の動きと生物学的機能を結び付ける
酵素生物学:ニコチンアミド依存性酵素の新たな活性
水文学:地球の地表水の変化を示す地図
神経発生疾患:自閉症トランスクリプトームの大規模解析
幹細胞:Hox遺伝子と筋幹細胞の衰え
がん:急性白血病におけるLSC17スコアの評価
ウイルス学:ジカウイルスはマウスの精巣に損傷を与える
ウイルス学:抗ジカウイルス抗体はウイルス複製を阻害する
免疫学:C型レクチン受容体を介した抗HIV活性
生物エネルギー学:光化学系IIの室温での構造
創薬:ケモカイン受容体の小分子アンタゴニスト