Nature ハイライト

構造生物学:明らかになったメディエーターの柔軟性

Nature 544, 7649

メディエーター複合体は、真核生物でRNAポリメラーゼIIが行う転写の調節に不可欠な役割を果たしている。今回、F Asturiasたちは低温電子顕微鏡法を用いて分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe)の完全なメディエーター複合体のニア原子分解能での構造を報告している。また、メディエーター–RNAポリメラーゼIIホロ酵素の構造も決定された。このメディエーターのMed14サブユニットは、頭部、中間部と尾部のモジュールをつなぐ骨格として働いていて、その柔軟性により、メディエーター複合体がRNAポリメラーゼIIと結合した際に起こる大規模な配置転換が可能となっている。

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