Nature ハイライト
免疫学:ドーパミンが免疫応答を促進する
Nature 547, 7663
今回C Vinuesaたちは、胚中心での高親和性B細胞の成熟を支配する機構を研究した。彼らは、濾胞性ヘルパーT細胞の一部がドーパミンを含む有芯顆粒(こうした顆粒は通常、ニューロンのシナプス前終末に見られる)を持つことを明らかにし、ドーパミンがヒトB細胞に作用して、B細胞表面にICOSリガンドの発現を誘導できることを示している。これによりCD40Lのクラスタリングやシナプス結合が増強され、応答の促進が引き起こされる。この応答が迅速であるほど、急速に進化するウイルスが感染した場合に有利になるのかもしれない。
2017年7月20日号の Nature ハイライト
生物物理学:リボソームが自己を組み立てる仕組み
考古学:オーストラリアへの到達年代がさらに早まった
がん:髄芽腫ゲノムの全体像
免疫学:ドーパミンが免疫応答を促進する
物性物理学:ワイル半金属のカイラル異常に加わった新しい要素
画像化技術:磁化の新しい観察方法
疫学:肥満症と活動的不平等との関係
神経科学:乳児が見る社会的光景
がん:脳腫瘍での転写因子のin vivoスクリーニング
構造生物学:カリウムチャネルのゲートを守る結合ポケット