Nature ハイライト
神経科学:乳児が見る社会的光景
Nature 547, 7663
乳児の発達の初期の重要な側面の1つは、顔や生物的な動きなど社会的に意味のある刺激を視覚によって探索することである。W Jonesたちは今回、通常に発達している幼児、および自閉症児について視標追跡研究を行った。その結果、顔の特徴を見る傾向などの視覚的な社会的関与のいくつかの側面や、注視の時空間的な動態は遺伝性が高いことが分かった。顔への注意など視覚的な社会的関与のいくつかの指標は特に遺伝性が高く、また通常に発達している幼児と自閉症児との間ではっきりと明確な差が見られた。著者たちは、視覚的な社会的関与は、自閉症だけでなく、より広範な集団内の差異にも関係する神経発達上の中間形質であると考えている。
2017年7月20日号の Nature ハイライト
生物物理学:リボソームが自己を組み立てる仕組み
考古学:オーストラリアへの到達年代がさらに早まった
がん:髄芽腫ゲノムの全体像
免疫学:ドーパミンが免疫応答を促進する
物性物理学:ワイル半金属のカイラル異常に加わった新しい要素
画像化技術:磁化の新しい観察方法
疫学:肥満症と活動的不平等との関係
神経科学:乳児が見る社会的光景
がん:脳腫瘍での転写因子のin vivoスクリーニング
構造生物学:カリウムチャネルのゲートを守る結合ポケット