Nature ハイライト
画像化技術:磁化の新しい観察方法
Nature 547, 7663
薄膜磁性体の二次元磁化パターンを画像化する技術はかなり以前から存在しているが、厚い磁性体内部の複雑な三次元磁化構造を直接調べることは容易でない。今回C Donnellyたちは、硬X線トモグラフィーを利用してマイクロメートルサイズの磁性体内部の磁気構造を決定し、この困難を克服する上での大きな前進をもたらしている。現在のX線源の特性により空間分解能は約100 nmにとどまっているものの、今後の装置の開発によって、空間分解能は大幅に改善する可能性があると思われる。
2017年7月20日号の Nature ハイライト
生物物理学:リボソームが自己を組み立てる仕組み
考古学:オーストラリアへの到達年代がさらに早まった
がん:髄芽腫ゲノムの全体像
免疫学:ドーパミンが免疫応答を促進する
物性物理学:ワイル半金属のカイラル異常に加わった新しい要素
画像化技術:磁化の新しい観察方法
疫学:肥満症と活動的不平等との関係
神経科学:乳児が見る社会的光景
がん:脳腫瘍での転写因子のin vivoスクリーニング
構造生物学:カリウムチャネルのゲートを守る結合ポケット