Nature ハイライト
神経科学:皮質におけるタイムリーな符号化
Nature 548, 7665
皮質での情報は、高速で変動する入力のミリ秒単位の追跡から行動選択変数の秒単位の神経表現まで、さまざまな時間スケールで表現されなくてはならない。今回C Harveyたちは、バーチャルリアリティーで聴覚的意思決定課題を行っているマウスから得たカルシウム画像化データを用い、選択行動を支える一次聴覚皮質と後頭頂皮質での集団符号を解析した。頭頂皮質ニューロン間には強い活動相関があり、聴覚皮質のニューロンと比較して長い時間スケールにわたる情報を保持していた。つまり、ニューロン間相関は、集団によるさまざまな時間スケールの情報符号化を可能にする皮質の特性である。
2017年8月3日号の Nature ハイライト
幹細胞:視床下部は老化速度を制御する
天文学:成層圏を持つ系外惑星
素粒子物理学:反水素のスペクトルを評価する
化学的生命の誕生:柘榴石に見いだされた初期の有機生命体の証拠
感染症:雨林の野生生物への炭疽の脅威
ゲノミクス:デンマークのゲノム塩基配列解読プロジェクト
神経科学:皮質におけるタイムリーな符号化
神経科学:齧歯類における網膜再生
微生物学:ウシからHIV中和抗体を搾る
代謝:AMPK活性化の新しい機構