Nature ハイライト
微生物学:ウシからHIV中和抗体を搾る
Nature 548, 7665
HIV感染者の一部では、感染により広域中和抗体が作られるが、ワクチン接種によってヒトやさまざまな動物モデルで広域中和抗体を誘導することは、これまで難しかった。今回D Burtonたちは、組換えHIVエンベロープタンパク質(BG505 SOSIP)を用いて4頭のウシを免疫し、これを繰り返すと広域中和抗体が急速に生じることを見いだしている。例えば、あるウシでは、ワクチン接種のわずか42日後には、複数のHIVクレードにわたる中和活性が生じた。
2017年8月3日号の Nature ハイライト
幹細胞:視床下部は老化速度を制御する
天文学:成層圏を持つ系外惑星
素粒子物理学:反水素のスペクトルを評価する
化学的生命の誕生:柘榴石に見いだされた初期の有機生命体の証拠
感染症:雨林の野生生物への炭疽の脅威
ゲノミクス:デンマークのゲノム塩基配列解読プロジェクト
神経科学:皮質におけるタイムリーな符号化
神経科学:齧歯類における網膜再生
微生物学:ウシからHIV中和抗体を搾る
代謝:AMPK活性化の新しい機構