Nature ハイライト

免疫療法:CRISPRスクリーニングによって、がん免疫療法抵抗性を誘導する遺伝子群が明らかに

Nature 548, 7669

がん細胞の変異には、がん細胞に免疫療法への抵抗性を持たせるものもある。N Restifoたちは今回、エフェクターT細胞機能に対する黒色腫細胞の感受性と関連する腫瘍内在性の遺伝子変異を特定するための、2種の細胞を用いるCRISPR–Cas9スクリーニングを設計した。特定された候補遺伝子群には、MHCクラスI抗原提示のメディエーターや、こうした免疫過程への関与が知られていない遺伝子が含まれていた。著者たちは、T細胞が分泌するアペリンと腫瘍細胞上のその受容体APLNRとの間の相互作用を、T細胞を介した強力ながん細胞殺傷のための中心点であることをはっきりと示している。

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