Nature ハイライト
天文学:さそり座の新星は矮新星になっている
Nature 548, 7669
白色矮星と赤色矮星が非常に近接した連星系では、新生が生じる。赤色矮星からのガスが白色矮星へ降着し、熱核反応の暴走で時折「爆発」を起こし、系の光度が太陽の100万倍の明るさまで増大する。矮新星と呼ばれる連星は、他の点では新星連星と似ているが、より頻繁に、しかしはるかに小さな爆発を起こす。今回M Sharaたちは、さそり座1437年新星爆発を生じさせた連星系を追跡して、これが現在、矮新星であることを見いだしている。彼らは、新星系が、大きなアウトバーストの間のいくばくかの時間を矮新星として過ごしていると結論付けている。
2017年8月31日号の Nature ハイライト
免疫療法:CRISPRスクリーニングによって、がん免疫療法抵抗性を誘導する遺伝子群が明らかに
微生物学:CRISPR干渉におけるセカンドメッセンジャー
生化学:ホルムアルデヒドの解毒が一炭素代謝を促進する
天文学:強い重力レンズの解析を加速させる機械学習
天文学:さそり座の新星は矮新星になっている
ナノ科学:細胞膜に「穴を開ける」分子機械
古気候学:火山由来の炭素が太古の気候を温暖化した
生物地球化学:藻類が大発生したとき
神経科学:睡眠誘発ニューロン
幹細胞:非ヒト霊長類でのパーキンソン病の緩和