Nature ハイライト
免疫学:ニューロンによる免疫細胞の調節
Nature 549, 7672
V Kuchrooたちは今回、単一細胞RNA塩基配列解読法を用いて、上皮細胞由来のサイトカインであるIL-25やIL-33に対するマウスの肺自然リンパ球の応答を解析した。彼らは、ニューロメジンU受容体NMUR1が、2型自然リンパ球(ILC2)の亜集団が特異的に発現する受容体であることを明らかにし、この受容体はIL-25と神経ペプチドリガンドであるニューロメジンU(NMU)によって活性化され、肺の炎症応答を誘導することを示している。このことから、NMU–NMUR1シグナル伝達は、アレルギー性肺炎症を軽減する可能性がある。
2017年9月21日号の Nature ハイライト
神経科学:一連の予想外な神経事象を追跡する
免疫学:ニューロンによる免疫細胞の調節
物性物理学:挟まれたグラフェンが量子相のギャップを埋める
冶金学:工業合金の3D印刷
化学:人工的ジアステレオ異性体
ゲノミクス:ランの起源
神経科学:BRAF変異が脳疾患の原因となる
がん:色素沈着を誘導して皮膚がんを防ぐ
分子進化学:選ばれなかった無数の道
構造生物学:基本転写因子の構造