Nature ハイライト

天文学:初期宇宙における大質量ブラックホール

Nature 553, 7689

ビッグバンのわずか6.9億年後に相当する位置で見つかったクエーサーの中心にある、超大質量ブラックホールの想像図。
ビッグバンのわずか6.9億年後に相当する位置で見つかったクエーサーの中心にある、超大質量ブラックホールの想像図。 | 拡大する

Credit: Robin Dienel, courtesy of the Carnegie Institution for Science.

広範な探索にもかかわらず、7より大きな赤方偏移で見つかっているクエーサーは、z = 7.09に1つだけである。E Bañadosたちは今回、宇宙がわずか6.9億歳であったz = 7.54の位置に、質量が太陽の8億倍のクエーサーを観測したことを報告している。スペクトルから、クエーサーのライマンα輝線が、中性水素をある程度含む銀河間物質によってかなり吸収されていることが明らかになり、この時期には再電離が終わっていなかったことが示された。

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