Nature ハイライト
構造生物学:細菌の光合成複合体の高分解能構造
Nature 556, 7700
紅色光合成細菌の光合成を駆動する主要な装置は、集光性タンパク質複合体1(LH1)と反応中心(RC)を含む超複合体である。J Shen(岡山大学)たちは今回、好熱性光合成細菌Thermochromatium tepidumのLH1–RC複合体の結晶構造を原子レベルの分解能で明らかにした。この高い分解能によって、これまで得られた構造では分からなかった超複合体の数々の特徴が可視化された。これらのデータは、細菌の光合成で光が使われる仕組みの解明を進めるだろう。
2018年4月12日号の Nature ハイライト
材料科学:マンガンで充電池がパワーアップ
海洋科学:小氷期以降の大西洋の鉛直循環の弱化
進化学:脊椎動物のRNAウイルスの進化
構造生物学:細菌の光合成複合体の高分解能構造
構造生物学:胃の酸性化の秘密
量子物理学:ループホールの無いランダム性
植物生物学:乾いた葉からの水分損失を防ぐペプチド
幹細胞:心臓の成長を促す
組織再生:肝臓を再生する細胞は肝臓組織全体に分布している
ウイルス学:ブタでのパンデミックを引き起こしたコウモリ