Nature ハイライト
		
		
        
		
		組織再生:肝臓を再生する細胞は肝臓組織全体に分布している
Nature 556, 7700
哺乳類の肝臓は、生涯にわたって徐々に、そして損傷後にはロバストに再生する。これは主として、肝臓の解毒機能を担う肝細胞の再生を介して行われる。しかし、再生を担う肝細胞に特定の特徴があるのかどうかは分かっていない。テロメラーゼ活性は、細胞分裂の後にテロメアの長さを維持するために必要であり、この酵素は他の器官では多くの幹細胞集団に発現している。今回S Artandiたちは、マウスにおいてテロメラーゼを高レベルで発現する肝細胞の集団を突き止めた。これらの肝細胞は肝臓全体に分布しており、恒常的な状態でも損傷後でも、自己複製や分化を行って肝臓を再生する。
2018年4月12日号の Nature ハイライト
- 材料科学:マンガンで充電池がパワーアップ
- 海洋科学:小氷期以降の大西洋の鉛直循環の弱化
- 進化学:脊椎動物のRNAウイルスの進化
- 構造生物学:細菌の光合成複合体の高分解能構造
- 構造生物学:胃の酸性化の秘密
- 量子物理学:ループホールの無いランダム性
- 植物生物学:乾いた葉からの水分損失を防ぐペプチド
- 幹細胞:心臓の成長を促す
- 組織再生:肝臓を再生する細胞は肝臓組織全体に分布している
- ウイルス学:ブタでのパンデミックを引き起こしたコウモリ


