Nature ハイライト
構造生物学:ガスダーミンが膜に形成する小孔の構造
Nature 557, 7703
ガスダーミン類は膜に小孔を形成するタンパク質で、その一部は炎症シグナルにより活性化されて細胞死を引き起こす。H Wuたちは今回、マウスのガスダーミンA3が形成する膜小孔の高分解能クライオ(極低温)電子顕微鏡構造を報告している。この構造によって、小孔形成の詳細な機構についての手掛かりが得られた。このタンパク質ファミリーでは、がんに関係するいくつかの変異が以前に見つかっており、今回の結果はこれらの変異の影響を説明する助けにもなりそうだ。
2018年5月3日号の Nature ハイライト
分子生物学:SAMHD1が炎症から細胞を守る仕組み
構造生物学:ガスダーミンが膜に形成する小孔の構造
天文学:親星の風に吹き飛ばされる大気
素粒子物理学:本格化する反物質の分光測定
超分子化学:柔軟な自己修復結晶
有機金属化学:アニオン性アルミニウムを作る
古生物学:祖先的鳥類の頭蓋が明らかに
微生物学:ミトコンドリアの祖先を再検討する
細胞生物学:胚発生過程でのHOIL-1の役割
構造生物学:HIV-1逆転写酵素の結合機構