Nature ハイライト
Cover Story:特集:アジアの科学研究の5つのハブ:香港、マレーシア、シンガポール、韓国、台湾における研究と投資
Nature 558, 7711
表紙は、シンガポールのスーパーツリー・グローブである。シンガポールは、今週号で特集されているアジアの重要な研究ハブの1つで、香港、マレーシア、韓国、台湾と並び、科学への投資の結果として国際的な地位の高まりを見せている。今回これら5つのハブの科学者たちが、ゲノム編集からグリーンエネルギー開発まで、現在行われている幅広い活力に満ちた研究や、変化を続ける研究状況がこの地域に有力な研究者たちを呼び込む仕組みに関する知見を与えている。また、科学への注力が、ヘルスケアや大気汚染などの社会的関心事に対する取り組みをどのように助けているかも明らかにしている。これらの5つのハブはアジアの科学における最強の存在とは言えないかもしれないが、世界の科学研究において大きな勢力へと急速に成長している。(Introduction)
2018年6月28日号の Nature ハイライト
医学研究:PIK3CAの阻害によりPROSの症状が改善する
構造生物学:Gタンパク質、リガンドと受容体が作る複合体の構造
天文学:エンセラダスの氷殻下の海から放出される大きな分子
量子ナノ科学:直立した色素分子
化学:遠隔C–Hのエナンチオ選択的官能基化
惑星科学:火星の初期の急速な地殻形成
神経科学:逃げるかどうかを決めるのは
微生物学:微生物に見つかった新しいロドプシン
医学研究:膵臓がんにおける組織消耗を理解する
生化学:viperinは新しい塩基を作り出す
分子生物学:サイレンシングには協働が不可欠