Nature ハイライト
生化学:viperinは新しい塩基を作り出す
Nature 558, 7711
RNAウイルスやDNAウイルスの感染は、宿主の抗ウイルスタンパク質であるviperinのインターフェロン誘導性の発現につながることがある。viperinは宿主やウイルスのタンパク質に結合してウイルスの複製を阻害すると考えられていたが、今回S Almoたちは、viperinがSAM依存性のラジカル機構を介してCTPのddhCTPへの変換を触媒して、複製を阻害することを明らかにしている。この独特なヌクレオチドであるddhCTPは、RNA依存性RNAポリメラーゼによる複製鎖の伸長を終結させる内因性物質として機能し、ddhCTPが存在するとin vivoでのジカウイルスの複製を抑制できることが示された。
2018年6月28日号の Nature ハイライト
医学研究:PIK3CAの阻害によりPROSの症状が改善する
構造生物学:Gタンパク質、リガンドと受容体が作る複合体の構造
天文学:エンセラダスの氷殻下の海から放出される大きな分子
量子ナノ科学:直立した色素分子
化学:遠隔C–Hのエナンチオ選択的官能基化
惑星科学:火星の初期の急速な地殻形成
神経科学:逃げるかどうかを決めるのは
微生物学:微生物に見つかった新しいロドプシン
医学研究:膵臓がんにおける組織消耗を理解する
生化学:viperinは新しい塩基を作り出す
分子生物学:サイレンシングには協働が不可欠