Nature ハイライト
幹細胞:皮膚再生のための再プログラム化
Nature 561, 7722
皮膚の潰瘍や創傷は上皮構成要素を置換することで治癒が可能である。栗田昌和(米国ソーク生物学研究所ほか)たちは今回、創傷部に存在する間葉系細胞を、角化細胞の指定に関与する4つの転写因子によって再プログラム化することにより上皮細胞を得る方法を開発した。マウスで、これらの因子を創傷部にin vivoで導入すると、上皮化と皮膚再生が誘導されたことから、さらなる改善や安全性の監視により、この手法でヒトの創傷治癒を改善できる可能性が示唆される。
2018年9月13日号の Nature ハイライト
生理学:RANKLで作ったり壊したり
がん:ヒト膵臓がんの進化の流れ
素粒子物理学:進歩する反物質研究
物性物理学:スピンの長距離輸送にスピンホール効果が役立つ
材料科学:三次元印刷による階層的構造体の形成
環境科学:海水準上昇が沿岸湿地に及ぼす影響
幹細胞:皮膚再生のための再プログラム化
植物科学:わずかな違いがシグナル伝達の大きな違いにつながる
免疫学:STINGとPINK1は協働して体温を上昇させる
分子生物学:翻訳と同時に起こる複合体組み立て