Nature ハイライト
免疫学:STINGとPINK1は協働して体温を上昇させる
Nature 561, 7722
R Youleたちは今回、E3ユビキチンリガーゼのparkinとユビキチンキナーゼのPINK1が、運動によって誘導される炎症やミトコンドリアストレスが原因の炎症からの保護に関わっていることの証拠を示している。PINK1–parkinが仲介するマイトファジーが起こらない場合、ストレスを受けたミトコンドリアからミトコンドリアDNAが放出され、STINGに依存するI型インターフェロン応答が誘導される。著者たちは、老化したparkin欠損mutatorマウスでの炎症が、STINGの欠失により救済されることを明らかにしている。
2018年9月13日号の Nature ハイライト
生理学:RANKLで作ったり壊したり
がん:ヒト膵臓がんの進化の流れ
素粒子物理学:進歩する反物質研究
物性物理学:スピンの長距離輸送にスピンホール効果が役立つ
材料科学:三次元印刷による階層的構造体の形成
環境科学:海水準上昇が沿岸湿地に及ぼす影響
幹細胞:皮膚再生のための再プログラム化
植物科学:わずかな違いがシグナル伝達の大きな違いにつながる
免疫学:STINGとPINK1は協働して体温を上昇させる
分子生物学:翻訳と同時に起こる複合体組み立て