Nature ハイライト

Cover Story:読心術:皮膚のパターン形成の運動制御からコウイカの視覚を読み取る

Nature 562, 7727

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Credit: Stephan Junek

周囲の環境の色や質感を模倣して身を隠すコウイカ、イカ、タコの特異な能力は、アリストテレスの時代以来、自然科学者たちを魅了してきた。こうした軟体動物は、全ての動物の中でも独特で、皮膚にある色素胞と呼ばれる多数の拡大・収縮する細胞の「画素」に、運動ニューロンで直接働き掛けることによって外見を制御している。今回G Laurentたちは、このニューロンと色素胞の対応を用いて、コウイカの脳を調べ、自然行動中の個体における数万個の色素胞の動態を数百分の1秒から数週間の時間スケールにわたって分析することで、制御ネットワークの推定構造を推測している。

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