Nature ハイライト
ナノスケール材料:興味深い高指数ファセットの成長
Nature 581, 7809
銅やニッケルの大面積単結晶高指数薄膜は、有望な技術として関心が集まっているが、そうした高指数薄膜の成長は動力学的にも熱力学的にも不利で、薄膜のファセットは通常、低エネルギーで低指数であるため、その作製は困難である。今回K Liuたちは、金属薄膜の表面を酸化させてから還元雰囲気中でアニーリングするという成長方法を提案している。この手法では、表面エネルギー最小化は結晶成長でのファセット選択の主要な決定要因にはならず、最も大きな結晶粒が成長して隣接する小さな結晶粒を消費していく。今回の薄膜は、二次元材料のエピタキシャル成長の基板としても用いられる。
2020年5月28日号の Nature ハイライト
天文学:近傍宇宙のバリオン量の測定
原子物理学:放射性分子を上手に使う分光法
材料科学:ナトリウム系のプラズモニクス
ナノスケール材料:興味深い高指数ファセットの成長
材料科学:効率がほぼ100%の光触媒的水分解
古生物学:ゴンドワナテリウム類の初めての骨格化石
神経科学:患者の鼻で意識の有無を嗅ぎ分ける
疫学:軽症SARS-CoV-2感染症でのウイルス排出
微生物学:腸ウイロームの構築
免疫学:腸において胆汁酸が仲介する制御性T細胞の分化
分子生物学:ヘテロマー複合体の進化