Nature ハイライト
生物工学:早老症の塩基編集による治療
Nature 589, 7843
D Liuたちは今回、ハッチンソン・ギルフォード早老症候群の患者に由来する繊維芽細胞や早老症のマウスモデルを使って研究を行い、マウスでは出生後にアデノ随伴ウイルスを用いて塩基エディターを全身に送達すると、早老症の原因である優性ネガティブ型LMNA変異を修正でき、表現型が改善され、寿命延長が見られることを報告している。この結果は、ゲノム編集が遺伝性の早老症の患者に対して実行可能な治療戦略となり得ることを示唆している。
2021年1月28日号の Nature ハイライト
実験物理学:ミューオンヘリウムにおける精密な核測定
物性物理学:グラフェンにおける相関駆動トポロジカル相
化学:光を用いる炭素と水素の標識化
気候科学:古気候の証拠の解釈の見直しによって示された完新世の長期的な温暖化
生態学:外洋性サメ・エイ類個体群の世界的縮小
植物科学:発生から派生した共生
血液:辛い食物は造血幹細胞の血液への動員に役立つ
創薬:多剤耐性菌に二重の打撃を与える
コロナウイルス:SARS-CoV-2を感染させたK18-hACE2マウスはCOVID-19のさまざまな症状を発症する
生物工学:早老症の塩基編集による治療
構造生物学:アドヒージョン受容体の構造