Nature ハイライト
ゲノミクス:数百例のゲノムを並べる多重アラインメントツール
Nature 587, 7833
ゲノムアラインメントは比較ゲノミクスに不可欠なツールだが、得られるデータの増大に伴い、アラインメントの計算コストが指数関数的に増大している。今回B Patenたちは、数百例のゲノムを含む全ゲノムを効率的にアラインメントする「Progressive Cactus」プログラムを開発した。Progressive CactusはCactus法の改良版で、ツリー構造に従ってサブアラインメントを並べる古典的な漸進的戦略を採用している。この方法の有用性は、242例の有胎盤哺乳類ゲノムと363例の鳥類ゲノムを含む、600例以上の羊膜類ゲノムのアラインメントの例を用いて実証された。
2020年11月12日号の Nature ハイライト
核物理学:地下深くから宇宙を探る
物性物理学:モアレ超格子における豊富な相関状態
大気科学:温暖化する気候によって遅くなる上陸後のハリケーンの衰弱
ゲノミクス:数百例のゲノムを並べる多重アラインメントツール
ゲノミクス:鳥類363種の全ゲノムアラインメント
神経科学:マウスの脊髄で情動的接触と痛みを伝える経路
コロナウイルス:ヒトでのSARS-CoV-2に対するCD4+ T細胞応答
免疫学:N4BP1はTRIFと共役するTLR3やTLR4、およびTNFの下流で機能するサイトカイン産生の負の調節因子である
分子生物学:DNAの働きは塩基配列だけにあらず
免疫学:マラリア原虫のRIFINはMHCクラスI分子を模倣する