Nature ハイライト
ゲノミクス:鳥類363種の全ゲノムアラインメント
Nature 587, 7833
生物種間の遺伝的変動を十分に理解して正確な系統樹を作成するには、種のサンプリングを高密度で行い、それらのゲノム全体を解析する必要がある。今回G Zhangたちは、鳥類の科の90%以上を代表する363例のゲノムを解析した。このうち267例は、この研究のために新たに得られたゲノムアセンブリである。その結果、これらの鳥類種のゲノムの内容(転位性遺伝因子の存在、遺伝子の喪失、GC含量)が明らかになり、系統特異的な差異やゲノムの保存についての詳細な検討を可能にするProgressive Cactusを用いることで、363例のゲノムの参照なしのアラインメントが得られた。
2020年11月12日号の Nature ハイライト
核物理学:地下深くから宇宙を探る
物性物理学:モアレ超格子における豊富な相関状態
大気科学:温暖化する気候によって遅くなる上陸後のハリケーンの衰弱
ゲノミクス:数百例のゲノムを並べる多重アラインメントツール
ゲノミクス:鳥類363種の全ゲノムアラインメント
神経科学:マウスの脊髄で情動的接触と痛みを伝える経路
コロナウイルス:ヒトでのSARS-CoV-2に対するCD4+ T細胞応答
免疫学:N4BP1はTRIFと共役するTLR3やTLR4、およびTNFの下流で機能するサイトカイン産生の負の調節因子である
分子生物学:DNAの働きは塩基配列だけにあらず
免疫学:マラリア原虫のRIFINはMHCクラスI分子を模倣する