Nature ハイライト
神経科学:マウスの脊髄で情動的接触と痛みを伝える経路
Nature 587, 7833
前側索路は、痛み、温度、接触の情報を脊髄から脳へ伝達する脊髄上行路からなる。今回D Gintyたちは、脊髄の投射ニューロンには、解剖学的にも受容体発現でも区別できる2つの集団があり、これらが接触と痛みに関して異なる機能的性質を持つことを示している。これらの集団の一方を活性化すると忌避的な行動応答が引き起こされたが、もう一方の集団を活性化すると刺激の強さに応じて忌避的応答または報酬関連応答のいずれかが引き起こされた。これらの知見は、解剖学的、生理学的、機能的に別個の経路が存在して、それらが接触や痛みの情動的側面の基盤となっていることを示している。
2020年11月12日号の Nature ハイライト
核物理学:地下深くから宇宙を探る
物性物理学:モアレ超格子における豊富な相関状態
大気科学:温暖化する気候によって遅くなる上陸後のハリケーンの衰弱
ゲノミクス:数百例のゲノムを並べる多重アラインメントツール
ゲノミクス:鳥類363種の全ゲノムアラインメント
神経科学:マウスの脊髄で情動的接触と痛みを伝える経路
コロナウイルス:ヒトでのSARS-CoV-2に対するCD4+ T細胞応答
免疫学:N4BP1はTRIFと共役するTLR3やTLR4、およびTNFの下流で機能するサイトカイン産生の負の調節因子である
分子生物学:DNAの働きは塩基配列だけにあらず
免疫学:マラリア原虫のRIFINはMHCクラスI分子を模倣する