Nature ハイライト
分子生物学:DNAの働きは塩基配列だけにあらず
Nature 587, 7833
DNAは比較的安定なB型二重らせん構造であるという当初の見方は、いくつかの研究によって覆されてきた。例えば、塩基は頻繁かつ一時的にフーグスティーン型塩基対を形成することを発見した研究などである。今回R Gordânたちは、転写因子とDNAの結合のエネルギーコストを定量化して、結合部位中のミスマッチが実際にこのコストを低下させる場合があることを明らかにしている。これらのデータから、転写因子がDNAに結合する際には、DNAの塩基配列の読み取りを使うだけでなく、エネルギー的なペナルティーも考慮していることが分かった。
2020年11月12日号の Nature ハイライト
核物理学:地下深くから宇宙を探る
物性物理学:モアレ超格子における豊富な相関状態
大気科学:温暖化する気候によって遅くなる上陸後のハリケーンの衰弱
ゲノミクス:数百例のゲノムを並べる多重アラインメントツール
ゲノミクス:鳥類363種の全ゲノムアラインメント
神経科学:マウスの脊髄で情動的接触と痛みを伝える経路
コロナウイルス:ヒトでのSARS-CoV-2に対するCD4+ T細胞応答
免疫学:N4BP1はTRIFと共役するTLR3やTLR4、およびTNFの下流で機能するサイトカイン産生の負の調節因子である
分子生物学:DNAの働きは塩基配列だけにあらず
免疫学:マラリア原虫のRIFINはMHCクラスI分子を模倣する