Nature ハイライト
コロナウイルス:ヒトでのSARS-CoV-2に対するCD4+ T細胞応答
Nature 587, 7833
A Thielたちは今回、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者と健康なドナーにおいて重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)のペプチドに対して反応性を示すCD4+ T細胞を特定し、それらの特性を解析して、これらのペプチドが健康なドナーにも存在し得ることを示している。反応性CD4+ T細胞は記憶特性を示し、患者と健康なドナーでは異なるドメインを標的としており、これらの交差反応性免疫の特徴は、ヒトで流行している従来型のコロナウイルスに以前に曝露されたためと考えられる。
2020年11月12日号の Nature ハイライト
核物理学:地下深くから宇宙を探る
物性物理学:モアレ超格子における豊富な相関状態
大気科学:温暖化する気候によって遅くなる上陸後のハリケーンの衰弱
ゲノミクス:数百例のゲノムを並べる多重アラインメントツール
ゲノミクス:鳥類363種の全ゲノムアラインメント
神経科学:マウスの脊髄で情動的接触と痛みを伝える経路
コロナウイルス:ヒトでのSARS-CoV-2に対するCD4+ T細胞応答
免疫学:N4BP1はTRIFと共役するTLR3やTLR4、およびTNFの下流で機能するサイトカイン産生の負の調節因子である
分子生物学:DNAの働きは塩基配列だけにあらず
免疫学:マラリア原虫のRIFINはMHCクラスI分子を模倣する