Nature ハイライト
物性物理学:2つの物質の界面のフォノンの測定
Nature 599, 7885
2つの物質の界面には、バルクには存在しない特性や機能が現れることがある。界面で特性が変化するものには、さまざまな格子振動(すなわちフォノン)があるが、これらを実験的に調べるのは難しい。今回P Gaoたちは、透過型電子顕微鏡法の最近の進歩を用いて、エピタキシャルヘテロ構造における局所振動スペクトルと界面フォノン分散の両方を測定している。彼らは、界面に局在し、界面の熱伝導にも電子移動度にも影響を及ぼすと予測されるフォノンモードを見いだした。界面フォノン分散を測定できることが実証されたことで、界面の熱工学や関連技術の実用的研究が促されるはずである。
2021年11月18日号の Nature ハイライト
物性物理学:2つの物質の界面のフォノンの測定
航空宇宙工学:ヨウ素を推進剤にしたエンジン
無機化学:カリホルニウムの化学
気候科学:地表面温度パターンの持続性を変えると予測される気候変動
生理学:メラノコルチン3受容体が栄養の充足を思春期のタイミングと結び付ける
神経科学:宝の地図は眼窩前頭皮質にあり
微生物学:細菌相、胆汁酸、長寿
免疫学:重症疾患に対する有効性を高めたFc最適化抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体
細胞生物学:プロテアソームの核への道のり
分子生物学:RNAを介するトランスポゾン挿入機構
構造生物学:未変性のグリシン受容体はどんな格好なのか