Nature ハイライト

物性物理学:2つの物質の界面のフォノンの測定

Nature 599, 7885

2つの物質の界面には、バルクには存在しない特性や機能が現れることがある。界面で特性が変化するものには、さまざまな格子振動(すなわちフォノン)があるが、これらを実験的に調べるのは難しい。今回P Gaoたちは、透過型電子顕微鏡法の最近の進歩を用いて、エピタキシャルヘテロ構造における局所振動スペクトルと界面フォノン分散の両方を測定している。彼らは、界面に局在し、界面の熱伝導にも電子移動度にも影響を及ぼすと予測されるフォノンモードを見いだした。界面フォノン分散を測定できることが実証されたことで、界面の熱工学や関連技術の実用的研究が促されるはずである。

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