Nature ハイライト
気候科学:地表面温度パターンの持続性を変えると予測される気候変動
Nature 599, 7885
全球気候システムの人為起源の温暖化は、歴史的に見ても将来的にも今やほぼ確実である。しかし、平均的な温暖化が気象システムの変動に及ぼす影響の程度は、よく分かっていない。今回J LiとD Thompsonは、気候モデルの予測を評価し、持続性が増大するパターンと減少するパターンの両方を示している。 持続性の増大は北極海、北大西洋、北太平洋で最も明確で、他の場所では、統計的に有意な変化は正と負の両方であり、さまざまな物理過程から生じていた。今回の知見は、気候システムの人為的改変が、長期的な温暖化をはるかに超えて、気象システムの持続性のばらつきの大きい変化に拡大していることを浮き彫りしている。
2021年11月18日号の Nature ハイライト
物性物理学:2つの物質の界面のフォノンの測定
航空宇宙工学:ヨウ素を推進剤にしたエンジン
無機化学:カリホルニウムの化学
気候科学:地表面温度パターンの持続性を変えると予測される気候変動
生理学:メラノコルチン3受容体が栄養の充足を思春期のタイミングと結び付ける
神経科学:宝の地図は眼窩前頭皮質にあり
微生物学:細菌相、胆汁酸、長寿
免疫学:重症疾患に対する有効性を高めたFc最適化抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体
細胞生物学:プロテアソームの核への道のり
分子生物学:RNAを介するトランスポゾン挿入機構
構造生物学:未変性のグリシン受容体はどんな格好なのか