Nature ハイライト
神経科学:宝の地図は眼窩前頭皮質にあり
Nature 599, 7885
海馬と嗅内皮質は、空間環境のマップを、それ専門の細胞タイプの集団活動によって作り出すことが知られている。これらの細胞は集団で、動物の位置・進行方向・進行速度・環境の形状・主要な目標物を表現する。しかし、1つよく分からない点は、海馬や嗅内皮質が目的地の位置をどのように表現しているかである。今回、伊藤博(ドイツ・マックスプランク脳科学研究所)たちは、そうした表現は海馬や嗅内皮質ではなく、より大きな回路内の構造である眼窩前頭皮質に存在することを見いだしている。
2021年11月18日号の Nature ハイライト
物性物理学:2つの物質の界面のフォノンの測定
航空宇宙工学:ヨウ素を推進剤にしたエンジン
無機化学:カリホルニウムの化学
気候科学:地表面温度パターンの持続性を変えると予測される気候変動
生理学:メラノコルチン3受容体が栄養の充足を思春期のタイミングと結び付ける
神経科学:宝の地図は眼窩前頭皮質にあり
微生物学:細菌相、胆汁酸、長寿
免疫学:重症疾患に対する有効性を高めたFc最適化抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体
細胞生物学:プロテアソームの核への道のり
分子生物学:RNAを介するトランスポゾン挿入機構
構造生物学:未変性のグリシン受容体はどんな格好なのか