Nature ハイライト

細胞:ヌクレオソームのマップ作成

Nature 453, 7193

ヌクレオソームはクロマチンを形作る反復構成単位で、DNAとヒストンコアからなり、ゲノム中でのヌクレオソームの位置はクロマチン構造や転写調節に影響を及ぼす。ゲノム全域にわたってヌクレオソームの位置を示すマップが多細胞生物としては初めてショウジョウバエで作られて、クロマチン編成が明らかになり、出芽酵母のクロマチン編成との比較が可能になった。このショウジョウバエのヌクレオソーム分布パターンでみると、RNAポリメラーゼIIは、活性な遺伝子の転写開始部位にはヌクレオソームに妨げられることなく近づけるが、ポリメラーゼが停止する部位にはヌクレオソームが配置されている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度