Nature ハイライト 細胞:ヌクレオソームのマップ作成 2008年5月15日 Nature 453, 7193 ヌクレオソームはクロマチンを形作る反復構成単位で、DNAとヒストンコアからなり、ゲノム中でのヌクレオソームの位置はクロマチン構造や転写調節に影響を及ぼす。ゲノム全域にわたってヌクレオソームの位置を示すマップが多細胞生物としては初めてショウジョウバエで作られて、クロマチン編成が明らかになり、出芽酵母のクロマチン編成との比較が可能になった。このショウジョウバエのヌクレオソーム分布パターンでみると、RNAポリメラーゼIIは、活性な遺伝子の転写開始部位にはヌクレオソームに妨げられることなく近づけるが、ポリメラーゼが停止する部位にはヌクレオソームが配置されている。 2008年5月15日号の Nature ハイライト 物性:熱を帯びる高温超伝導体探し 気象:気候への人間の影響を見つけ出す 細胞:ヌクレオソームのマップ作成 生物物理:ロドプシンの構造 宇宙:衛星の極移動 材料:実用化が近いポラリトロニクス 生理:磁気を感じとる 生理:重金属を集める植物 疫学:代謝プロファイリングでリスクを予測 目次へ戻る