Nature ハイライト

細胞:修理を超越しているテロメア

Nature 467, 7312

染色体末端にあるテロメアは実際のところ、細胞にとって扱いが難しい問題となっている。テロメアは、DNA二本鎖切断によって生じる末端によく似ているが、もしDNA損傷修復系が切断箇所として処理しようものなら、チェックポイント応答が開始され、テロメア–テロメア間の融合が起こってしまうと考えられる。今回、Carneiroたちは、テロメアにはCrb253BP1タンパク質の動員に必要な2種類のヒストン修飾がないこと、そしてこのタンパク質を欠くためにチェックポイント活性化が起こり得ないことを明らかにしている。このようなヒストン修飾は、2つのテロメア結合タンパク質Pot1およびCcq1に依存している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度