Nature ハイライト

遺伝:初めてのp53遺伝子ノックアウトラット

Nature 467, 7312

ラットは、ヒトの生理機能や疾患の研究で、モデル動物として広く用いられている。しかし遺伝子ターゲッティング手法の使える範囲が限られているため、これまでは機能ゲノミクスや遺伝学的研究が著しく制限されていた。今回Q-L Yingたちは、ラットの胚性幹細胞での相同組み換えによる遺伝子ターゲッティング法を確立し、p53遺伝子ノックアウトラットを初めて作製した。このラットは、広くみられる腫瘍抑制因子p53の生理学的、薬理学的研究にぴったりである。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度