Nature ハイライト
気候:ヤンガードライアス期における温暖化と寒冷化
Nature 467, 7312
ヤンガードライアス期は、約12,900年前に北半球が突然寒冷化した時期で、おそらく最もよく知られている急激な気候変化の例であろう。しかし、ヤンガードライアスの全球的な広がり、特にニュージーランドの氷河の振る舞いに関する記録における広がりは、激しい議論が続いている問題である。ヤンガードライアス期のニュージーランドのサザンアルプス山脈における氷河の成長パターンと後退パターンを新たに復元した結果、北半球の気温の低下が、一連の気候フィードバックを介して南半球の温暖化や氷河の後退を引き起こしたという説が裏付けられた。
2010年9月9日号の Nature ハイライト
システム生物学:ノイズの功罪
生化学:調節された破壊
気候:ヤンガードライアス期における温暖化と寒冷化
地球:地震空白域に注意せよ
進化:背中に「こぶ」をもつ恐竜
遺伝:脳の形成異常につながる遺伝子
遺伝:初めてのp53遺伝子ノックアウトラット
医学:樹状細胞とHIV-1
細胞:テロメラーゼなしのテロメア
細胞:修理を超越しているテロメア