Nature ハイライト
進化:背中に「こぶ」をもつ恐竜
Nature 467, 7312
スペインのラスオヤスで発見された保存状態の極めてよい中型恐竜のほぼ完全な骨格は、羽毛様構造物の役割および起源に関する議論に重要なかかわりがある。この新種のカルカロドントサウルスは、尺骨に大羽のような「羽毛」をもっていたことから、この特徴をもつ最も原始的な獣脚類となり、したがってこの恐竜分類群の羽毛の起源を説明できる可能性がさらに高まった。しかし、もっと不思議なのは、2つの背椎の神経棘に由来するこぶ様の構造の存在で、それには明白な機能が見当たらない。
2010年9月9日号の Nature ハイライト
システム生物学:ノイズの功罪
生化学:調節された破壊
気候:ヤンガードライアス期における温暖化と寒冷化
地球:地震空白域に注意せよ
進化:背中に「こぶ」をもつ恐竜
遺伝:脳の形成異常につながる遺伝子
遺伝:初めてのp53遺伝子ノックアウトラット
医学:樹状細胞とHIV-1
細胞:テロメラーゼなしのテロメア
細胞:修理を超越しているテロメア