Nature ハイライト
宇宙:重力レンズでとらえた若い銀河
Nature 489, 7416
宇宙年齢が5億年未満の時期の若い銀河は、現在の大型望遠鏡の感度限界か、それより暗いので、いまだにほとんど調べられていない。今回、大質量の銀河団による強力な重力レンズ効果を使って、赤方偏移z ≈ 9.6の初期宇宙の銀河を観測した結果が報告されている。この赤方偏移は、およそ4億9000万年の宇宙年齢に相当する。こうした若い宇宙年齢では、暗い銀河が多いと思われ、おそらくこうした銀河が、銀河間物質を初期に再イオン化した主要因であると考えられる。
2012年9月20日号の Nature ハイライト
物性:ボースグラス相を調べるよい方法
神経科学:ナトリウムチャネル変異体と自閉症の関連
宇宙:重力レンズでとらえた若い銀河
材料:熱で発電する新材料
気候:午後の雨
社会心理学:寛大さはタイミングの問題
生態:蘚類とトビムシの長い付き合い
脳:注意の中心的領域は脳のどこに?
発生:神経筋接合部からの誤ったシグナル
医学:マラリア抵抗性の遺伝的シグナル
遺伝:低分子RNAを介して受け継がれる生殖系列の不死性