Nature ハイライト
脳:注意の中心的領域は脳のどこに?
Nature 489, 7416
人がある地点に注意を向けると、視覚野でその地点を表現しているニューロンの応答が増す。今回、A ZénonとR Krauzlisは、アカゲザルの成体で眼球運動と関連する中脳の一部である上丘を不活性化すると、注意の認知効果に影響が表れるが、その上流の視覚野の注意依存的な調節には影響が表れないことを示した。注意に関する多くの研究は、知覚増強が視覚応答の調節によって駆動されるという考えに基づいている。しかし今回の研究から、視覚注意には、視覚野ニューロン活動の別な様相、または視覚とは直接関連のないおそらく別の脳領野が関与することが示唆される。
2012年9月20日号の Nature ハイライト
物性:ボースグラス相を調べるよい方法
神経科学:ナトリウムチャネル変異体と自閉症の関連
宇宙:重力レンズでとらえた若い銀河
材料:熱で発電する新材料
気候:午後の雨
社会心理学:寛大さはタイミングの問題
生態:蘚類とトビムシの長い付き合い
脳:注意の中心的領域は脳のどこに?
発生:神経筋接合部からの誤ったシグナル
医学:マラリア抵抗性の遺伝的シグナル
遺伝:低分子RNAを介して受け継がれる生殖系列の不死性