Nature ハイライト
気候:午後の雨
Nature 489, 7416
土壌水分は、さまざまな時空間スケールにわたって降水に影響を与えることがわかっており、ほとんどのモデルでは、より湿った土壌は大気の湿度を高め、暴風雨の局地的な発達を促進することが示唆されている。しかし今回、気象衛星を組み合わせて得られた全球の降水データの解析から、特に半乾燥地域において、午後の雨は、湿った土壌より乾いた土壌の上空でより発生しやすいことが示されている。この知見は、現在の気候モデルが、対流と大気陸面相互作用を調節する基本的な過程を見落としている可能性を示唆している。
2012年9月20日号の Nature ハイライト
物性:ボースグラス相を調べるよい方法
神経科学:ナトリウムチャネル変異体と自閉症の関連
宇宙:重力レンズでとらえた若い銀河
材料:熱で発電する新材料
気候:午後の雨
社会心理学:寛大さはタイミングの問題
生態:蘚類とトビムシの長い付き合い
脳:注意の中心的領域は脳のどこに?
発生:神経筋接合部からの誤ったシグナル
医学:マラリア抵抗性の遺伝的シグナル
遺伝:低分子RNAを介して受け継がれる生殖系列の不死性