Nature ハイライト

構造生物学:IFITタンパク質によるウイルスRNAの認識

Nature 494, 7435

IFIT(interferon-induced proteins with tetratricopeptide repeats)は、自然免疫系の抗ウイルス因子である。最近の研究ではIFITがRNAセンサーとして働く可能性が示されており、今回B Nagarたちが5′末端にリン酸基を3個持つウイルスRNA(PPP-RNA)をIFITが特異的に認識する仕組みの構造基盤を明らかにした。ヒトIFIT5、PPP-RNAとIFIT5との複合体、IFIT1のアミノ末端断片の結晶構造から、三リン酸基はIFITタンパク質の深いポケットにきちんとはまり込み、RNAの最初の3ヌクレオチドもそこに収まることがわかった。

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