Nature ハイライト

細胞:iPS細胞への免疫応答は起こらない

Nature 494, 7435

患者自身の体細胞から作製された誘導多能性幹細胞(iPSC)は、治療に大いに役立つ可能性がある。期待される点は、iPSCを分化させて得られる細胞が免疫応答を引き起こさないと考えられることだ。今回、安倍真澄(放射線医学総合研究所)たちは、同系マウスの胚性幹細胞株およびiPSC株を多数用いて、それらの細胞株に由来する皮膚および骨髄組織の免疫原性を評価した。得られた結果は、宿主による免疫拒絶は無視できると見なして支障がないものだった。

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