Nature ハイライト
工学:磁気を用いた論理の魅力
Nature 494, 7435
現代の電子デバイスは、さらに高速な情報処理プロセッサーと高機能化を必要としている。磁気効果を利用した論理デバイスであれば、こうした要求の一部を満たせる可能性がある。特に機能性は、電圧と磁場の両方を用いてデバイスを制御できれば向上する。今回J Hongたちは、狭バンドギャップ半導体であるインジウムアンチモンを用いて、電流電圧特性が印加磁場の符号と大きさに強く依存するマイクロチャネルを設計した。このデバイスを用いて作製した回路は、プログラムと再プログラムが可能であり、AND、OR、NAND、NORなどの特定の論理機能を実行できる。今回の手法によって、再構成可能な不揮発性論理回路向けの新しく興味深いプラットフォームが得られ、実質的にハードウエアとソフトウエアの区別がなくなるかもしれない。
2013年2月7日号の Nature ハイライト
遺伝:カンジダ菌には半数体もある
構造生物学:IFITタンパク質によるウイルスRNAの認識
宇宙:超新星爆発に先立つ高エネルギー質量放出
工学:磁気を用いた論理の魅力
工学:長期DNAアーカイブは理にかなう
気候:北半球が南半球の退氷に及ぼす影響が確認された
生化学:TMC-1タンパク質による塩の感知
細胞:iPS細胞への免疫応答は起こらない
医学:iPS細胞を使った成人発症型疾患モデル
発生:初期胚中の三次元構造