Nature ハイライト
植物科学:分裂組織活性化における栄養素の役割
Nature 496, 7444
植物の分裂組織は幹細胞を含んでおり、これが胚発生以降の成長を維持する。分裂組織の機能に関する現在のモデルは、植物ホルモンによる調節を中心としている。今回、J Sheenたちは光合成によって駆動される栄養素シグナル伝達の役割について調べた。そして、光合成に由来するグルコースがTOR(target-of-rapamycin)シグナル伝達を駆動し、その結果として細胞周期の調節に関与する遺伝子群の転写が再プログラム化されることがわかった。TORは転写因子E2Faを直接活性化し、これが細胞周期の進行と根の成長につながる。
2013年4月11日号の Nature ハイライト
植物科学:分裂組織活性化における栄養素の役割
構造生物学:テロメラーゼの構造を解明
宇宙:土星の環と大気をつなぐ雨
物性:フォトニック・トポロジカル絶縁体
気候:北半球高緯度域の温暖化
気候:河川はどのように基盤岩を通って流れるのか?
生態:タンパク質をリサイクルする海洋古細菌
神経科学:相反する複数の神経入力が不安を生み出す
細胞:多能性はどれほど多能なのか?
構造生物学:MATE薬剤輸送体の構造