Nature ハイライト
構造生物学:テロメラーゼの構造を解明
Nature 496, 7444
真核生物の線状の染色体の両端は、テロメラーゼと呼ばれるリボ核タンパク質複合体の働きによって維持されている。J Feigonたちは、ずっと以前から解明が待たれていた繊毛虫テトラヒメナ(Tetrahymena thermophila)のテロメラーゼの構造を、電子顕微鏡法によって決定した。さまざまな成分の結晶構造のモデル化によって、その触媒コアが明らかになり、サブユニット間の相互作用が解明された。また、この酵素のin vitroでの完全な再構築も行われた。その構造から、リボ核タンパク質触媒コア構造の詳細が新たに解明され、テロメラーゼとテロメアを結びつけ、テロメラーゼの連続反応性の基盤となるホロ酵素サブユニットの配置が明らかになった。
2013年4月11日号の Nature ハイライト
植物科学:分裂組織活性化における栄養素の役割
構造生物学:テロメラーゼの構造を解明
宇宙:土星の環と大気をつなぐ雨
物性:フォトニック・トポロジカル絶縁体
気候:北半球高緯度域の温暖化
気候:河川はどのように基盤岩を通って流れるのか?
生態:タンパク質をリサイクルする海洋古細菌
神経科学:相反する複数の神経入力が不安を生み出す
細胞:多能性はどれほど多能なのか?
構造生物学:MATE薬剤輸送体の構造