Nature ハイライト
気候:北半球高緯度域の温暖化
Nature 496, 7444
グリーンランドやロシアなどの北半球高緯度域では、この10年間まれにみる高温が観測されている。しかし、過去の気候変動と比べた場合、極端に暖かかった時期の異常さがどれほどなのかを決めることはこれまで不可能だった。そのためには、より厳密な統計的手法が必要になる。今回、M TingleyとP Huybersは、階層ベイズ法といくつかの気候代理指標を用いて、北半球高緯度域における21世紀初頭の夏季は、1400年以降のどの年よりも温暖だったことを示している。近年のこうした極端な高温は、過去600年間の気温の変化傾向と比べても、先例がない。
2013年4月11日号の Nature ハイライト
植物科学:分裂組織活性化における栄養素の役割
構造生物学:テロメラーゼの構造を解明
宇宙:土星の環と大気をつなぐ雨
物性:フォトニック・トポロジカル絶縁体
気候:北半球高緯度域の温暖化
気候:河川はどのように基盤岩を通って流れるのか?
生態:タンパク質をリサイクルする海洋古細菌
神経科学:相反する複数の神経入力が不安を生み出す
細胞:多能性はどれほど多能なのか?
構造生物学:MATE薬剤輸送体の構造