Nature ハイライト
Cover Story:ジュラ紀恐竜の胚発生:恐竜の巣から見つかった卵殻と骨
Nature 496, 7444
恐竜の胚(孵化前の子ども)化石はきわめて希少であり、大部分は後期白亜紀に限定されている。そのため、中国の下部ジュラ紀層で新たに発見された骨化石包含層は関心を集めている。これは約1億9700万〜1億9000万年前のもので、見つかった骨群集の中では最古のものである。3年にわたる国際的発掘・研究プログラムによって孵化前の子どもの骨という非常に貴重な発見物が得られたが、これは生物遺骸の証拠としては最古のものである。さまざまな発生段階で保存されていた骨の研究によって、このような大型恐竜では孵卵期間が短く、外界での生活に備えて骨格を成長させるために、卵の中にいる間に筋肉の収縮が起こっていたことが明らかになった。表紙は、孵化前個体の大腿骨の着色した薄切片で、内部組織と大きな髄腔が明らかである。
2013年4月11日号の Nature ハイライト
植物科学:分裂組織活性化における栄養素の役割
構造生物学:テロメラーゼの構造を解明
宇宙:土星の環と大気をつなぐ雨
物性:フォトニック・トポロジカル絶縁体
気候:北半球高緯度域の温暖化
気候:河川はどのように基盤岩を通って流れるのか?
生態:タンパク質をリサイクルする海洋古細菌
神経科学:相反する複数の神経入力が不安を生み出す
細胞:多能性はどれほど多能なのか?
構造生物学:MATE薬剤輸送体の構造