Nature ハイライト
工学:昆虫からヒントを得たカメラ
Nature 497, 7447
昆虫などの節足動物の眼は、カメラ設計者が模倣したくなる魅力的なモデルである。J Rogersたちは、ヒアリやキクイムシの眼から着想を得た半球形カメラを構築する新しい手法を報告している。この新しい撮像デバイスは、ほぼ完全な半球形で180個の撮像素子を持っており、160°の視野が得られる。このカメラは、弾性複眼光学素子と変形可能な薄膜シリコン光検出器アレイを組み合わせ、一体化して1枚のシートにしたもので、半球形に成型することができる。この成果は、高性能監視カメラから小型内視鏡に至るまで、さまざまに応用できそうだ。
2013年5月2日号の Nature ハイライト
がん:子宮がんの再分類
神経科学:場所細胞は航路決定の記憶を保持する
量子物理学:効率的なスピン状態の検出
工学:昆虫からヒントを得たカメラ
進化:離陸への助走、そして着地
神経科学:直接的および間接的な嗅覚入力
細胞:染色体両方向性を確立する新たな機構
遺伝学:IDAXはTET2タンパク質発現を調節する
細胞:酵母の転写産物多様体の量の測定
構造生物学:2種類の活性なアレスチンタンパク質の構造