Nature ハイライト
細胞:染色体両方向性を確立する新たな機構
Nature 497, 7447
染色体分離やその後の細胞分裂が正確に進行するには、染色体は動原体の2か所で紡錘体微小管と安定に結合し、それによって紡錘体微小管上に正しく配置されなければならない。両方向性の獲得と呼ばれるこの過程が確実に起こるのは、動原体と微小管が正確に接着すればセントロメア全体に張力が働いて安定化されるが、張力が働いていない場合はオーロラBキナーゼにより不安定化されるという仕組みによっていると広く考えられている。C CampbellとA Desaiは、クラスタリングにより活性化されたオーロラBキナーゼが産生されることだけで、動原体に本来備わっている機構を介して両方向性を確実に獲得するには十分であるとする、また別のモデルを裏付けるデータを今回報告している。
2013年5月2日号の Nature ハイライト
がん:子宮がんの再分類
神経科学:場所細胞は航路決定の記憶を保持する
量子物理学:効率的なスピン状態の検出
工学:昆虫からヒントを得たカメラ
進化:離陸への助走、そして着地
神経科学:直接的および間接的な嗅覚入力
細胞:染色体両方向性を確立する新たな機構
遺伝学:IDAXはTET2タンパク質発現を調節する
細胞:酵母の転写産物多様体の量の測定
構造生物学:2種類の活性なアレスチンタンパク質の構造