Nature ハイライト

細胞:酵母の転写産物多様体の量の測定

Nature 497, 7447

真核生物ゲノムの発現は複雑な問題であり、別個のタンパク質コード遺伝子が、それほど重要でないDNA領域によって隔てられているという古い考え方とは大きく異なっている。今回、L Steinmetzたちは、TIF-Seqと名付けた新規技術を用いて、約6000個のタンパク質コード遺伝子を含む酵母ゲノムが、188万個を超える、それぞれ異なる転写産物アイソフォーム(TIF)を作り出すことを明らかにしている。これらのアイソフォームは、開始側(5′)および終止側(3′)のRNA配列の独自の組み合わせを特徴とする。この研究は、オーバーラップする転写産物アイソフォームの複雑性がこれまで非常に低く見積もられていたことを明らかにしている。

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