Nature ハイライト

遺伝学:IDAXはTET2タンパク質発現を調節する

Nature 497, 7447

TETファミリーのタンパク質は、5-メチルシトシンを酸化して、5-ヒドロキシメチルシトシン(5hmC、DNAの第5の塩基と呼ばれることもある)などの中間体に変えることで、DNAのメチル化状態を修飾する。TET1とTET3にはCXXCドメインが含まれているが、TET2の祖先型CXXCドメインは別の遺伝子IDAX(別名CXXC4)にコードされている。今回、IDAXがそのCXXCドメインを介して非メチル化CpGに富むDNAに結合し、TET2を誘導することが報告された。また、TET2本体から分離しているCXXCドメインと、TET3の連結しているCXXCドメインは、カスパーゼ活性化やTET酵素活性の調節因子として働くこともわかった。著者たちは、今後の研究では、正常な発生の場合、またがんの場合のTET2やIDAXまたIDAX関連タンパク質CXXC5のゲノム上の標的に注目すべきであると論じている。

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