Nature ハイライト
電気化学:安価な液体電池の開発
Nature 514, 7522
風力や太陽光などの断続的なエネルギー源からのエネルギー供給を調整する手段として、電池を電力網に組み込む方法は有望と考えられている。しかし、現行の電池技術は費用がかかり過ぎるので、こうした役割を担うことができない。そして、この役割のために現在検討されている電池技術の1つが、液体負極、溶融塩電解質、液体正極で構成される全液体電池である。今回、K Wangたちは、全液体Li||Sb–Pb電池という新しい構想について報告している。彼らは、電池を構成する電極材料を慎重に選択し合金化することで動作温度を下げ、その結果、望ましい性能特性を維持しながら、予想されるコストを減らすことができた。
2014年10月16日号の Nature ハイライト
集団遺伝学:遺伝子に記されたオオカバマダラの「渡り」
細胞:長命の前駆細胞が血液細胞を生み出す
神経科学:グルタミン酸受容体の3つの状態の構造
宇宙:初期星形成のモデル
固体物理学:酸化銅の巨大励起子
電気化学:安価な液体電池の開発
地球化学:マントルプリュームの地球化学的性質
進化:群選択が働いている証拠
免疫:RIG-Iによる幅広いウイルス認識
がん:網膜芽細胞腫の起源