Nature ハイライト
計算論的神経科学:嗅内皮質のスピード細胞
Nature 523, 7561
動物が環境中で移動するとき、大脳嗅内皮質でグリッド細胞が周期的な空間発火受容野を正しく符号化するには、動物の走行速度の情報を必要とすると以前から考えられてきた。しかし、速度情報を伝達するそうした信号の源は、これまで見つかっていなかった。今回、E Moserたちは、内側嗅内皮質(MEC)内の特定のニューロン群が、走行速度についての情報を発火頻度に基づいて線形に符号化していることを見いだした。この「スピード細胞」は、機能的に特化した他のMECニューロンとは異なるもので、移動速度を、状況とは独立に符号化する。
2015年7月23日号の Nature ハイライト
計算論的神経科学:嗅内皮質のスピード細胞
構造生物学:ABC輸送体の1つの構造
中枢神経系疾患:外傷性脳損傷でのシス型リン酸化タウによるタウオパチー
太陽物理学:コロナジェット形成の再検討
DNAナノテクノロジー:グラフ理論が切り開くナノスケールの3Dプリンティングへの道
有機化学:キラルアミン合成が容易に
集団遺伝学:ケネウィックマンとは何者か
集団遺伝学:両親の血縁度は子の身長と知性に関連する
遺伝学:変異率変動を解析
植物科学:時間を記録する免疫系
寄生虫学:薬剤スクリーニング用の改変型Cryptosporidium