Nature ハイライト

計算論的神経科学:嗅内皮質のスピード細胞

Nature 523, 7561

動物が環境中で移動するとき、大脳嗅内皮質でグリッド細胞が周期的な空間発火受容野を正しく符号化するには、動物の走行速度の情報を必要とすると以前から考えられてきた。しかし、速度情報を伝達するそうした信号の源は、これまで見つかっていなかった。今回、E Moserたちは、内側嗅内皮質(MEC)内の特定のニューロン群が、走行速度についての情報を発火頻度に基づいて線形に符号化していることを見いだした。この「スピード細胞」は、機能的に特化した他のMECニューロンとは異なるもので、移動速度を、状況とは独立に符号化する。

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